ご案内~About~


おとえもじての沿革~Our History~

おとえもじてが考える「コミュニケーション障害」~Our Philosophy~

おとえもじての当事者研究で研究する困りごと

おとえもじての当事者研究スタイル

おとえもじての当事者研究の広がり

おとえもじての団体名とロゴ

おとえもじての沿革~Our History~

【おとえもじて】は、発達障害者が中心となって運営、参加する当事者研究を行う会です。2011年8月、主催者:綾屋紗月(あややさつき)による【Necco当事者研究会】としてスタートし、それから4年間、東京都新宿区西早稲田にある、Alternative Space Necco(オルタナティブ・スペース・ネッコ)さんのフリー・スペースをお借りして活動してきました。

5年目となる2015年8月からは、東京大学先端科学技術研究センター 当事者研究分野が開設した《当事者研究Lab.》さんに活動場所を移し、【Necco当事者研究会】で積み重ねた活動をふまえ、主旨をより明確にした【おとえもじて】として、引き続き活動してきました。

2020年3月以降は、新型コロナウィルスの流行の影響を受け、WEBミーティングへの移行に尽力しました。その結果、2020年6月ぐらいになると、「WEBでもこれまでのリアルのミーティングの方法を再現できそうだ」という見通しが持てるようになりました。

しかしその後、さらに数回実施して実感したことは「リアルのミーティング方法をWEBで再現するだけでは、リアルのミーティングで生み出されていた参加者同士のゆるやかな横のつながり(=場)を再現することは難しい」ということや、「WEBミーティングは多くの面で、綾屋の身体的特徴に適していない」ということでした。

以上の理由から、2020年11月より、抜本的な活動内容の見直しを検討するため、ミーティングは休会となっています。これまで約10年、参加者の皆さんと共に築いてきたおとえもじての活動の蓄積を、WEB環境を生かしながら伝えていく方法を模索し、発達障害者がおこなう当事者研究を応援する場として、細々とではありますが引き続き活動していきたいと思います。

おとえもじてが考える「コミュニケーション障害」~Our Philosophy~


おとえもじて では「コミュニケーション障害の人」と「ふつうの人」がいるのではなく、多くの人が共有している文化やルールにあてはまる身体的特徴を持った人たち(多数派)と、あてはまりにくい身体的特徴を持った人たち(少数派)のあいだに「コミュニケーション障害」が生じると考えています。
It is thought as if there are “people with communication disorder” and “ordinary people”. But, to be precise, “difficulties in communication” should be a phenomenon that occurs “between” majority and minority.

おとえもじての当事者研究で研究する困りごと

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おとえもじて では「1人の時でも生じる困りごと」の研究も、「人との関わりの中で生じるコミュニケーションの困りごと」の研究も、どちらも重要だと考えて当事者研究に取り組んでいます。

おとえもじての当事者研究スタイル

<ことばミーティング>

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おとえもじての<ことばミーティング> で行っている当事者研究のスタイルは現在、この2つです。
• 言いっぱなし聞きっぱなし
テーマに沿って一方的に自分の感覚や経験を語り、人の発言を聞きます。
意見のやりとりはありません。
• かけこみ当事者研究
参加者の1人がいま抱えている困りごとについて、参加者全員で考えます。
少しやりとりがあります。

<からだミーティング>

からだミーティングは活動6年目の2016年8月からの
スタートなので、まだ当事者研究スタイルは確立していません。
試行錯誤しながら、おとえもじてに集まった参加者同士ならではの、
当事者研究スタイルが生まれていくといいなと考えています。

おとえもじての当事者研究の広がり

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おとえもじて は
①当事者研究をおこなっている他団体との共同研究
②当事者研究の経験・疑問からスタートした学術研究との共同研究
にも取り組んでいます。

• 当事者研究から生まれた仮説の検証
―私に起きていることは思い込みではなくて本当なの?
• 支援のデザイン
―私に必要な支援は?  社会に求める変化は?

おとえもじての団体名とロゴ

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【おとえもじて】という団体名は「音」「絵」「文字」「手」からできています。声、音楽、絵、図、写真、映像、文字、手話、ジェスチャーなど色々な表現手段のうち、「どのような表現手段を、どのように使うことが自分にとって快適なのか研究する」「自分にちょうどいい表現手段を工夫して自分の研究を表現する」ことができればいいな、と考えています。